チンピラ

ワバチには、多くの敵がいますが、

夏から秋にかけて、そのチンピラはやってきます。

その名も、

 

キイロスズメバチ

 

巣の前にやって来ては、帰ってくるワバチを1匹ずつ捕まえていくんです。

そのしつこさと言ったら、まるで弱いものに絡む、

チンピラ のイメージそのものです。

 

image

【 キイロスズメバチ 】:働き蜂の体長は17~24mm

 

日本には8種類の大型スズメバチがいますが、

その中で、ワバチに悪さをするのは、

主に、この キイロスズメバチオオスズメバチ の2種類だけです。

(最近対馬に侵入してきた外来種、ツマアカスズメバチ もワバチを襲います)

 

ただこのチンピラ、

単独でやってくるので、そんなに怖い敵ではありません。

本当に怖いのは、オオスズメバチ だけだったりします。

 

【 キイロスズメバチの狩り 】:巣門前でホバリングして待ちます。

この動画の25秒過ぎ頃、ワバチの体当たりを受け、叩き落とされて逆に襲われそうになっています。

 

その手口は、

まず、巣門側に頭を向けてホバリングします。

それでは全く捕まえられないことに気付くと、今度は巣門を背にするようになるのです。

こうして、帰ってくるワバチを待ち受け、隙を見つけては捕まえます。

 

【 肉団子にする最中 】:頭部と腹部を切り離し、胸部の筋肉だけを団子にします。

 

捕まえた後は、すぐにその場を離れ、近くの樹の枝などに止まり、肉団子にして巣に持ち去ります。そしてまたやって来ては、これを繰り返すのです。

 

 

ただ、もちろんこんなチンピラにやられてばかりの、我らがワバチではありません。

ちゃんと、撃退策だって持っているんです。

 

次回は、この撃退法について書いてみたいと思います。





《 関連リンク 》

 ● おしりフリフリ ・・・・!?

 ● ヒメちゃん

 ● 極道










おしりフリフリ ・・・・!?

夏から秋にかけて,

ワバチを襲いに、しつこくやってくるキイロスズメバチですが、

その様は、まるで チンピラ の如し です。


ワバチは、この敵がやってくると、

巣に近付かせないよう皆で一斉にお尻を振って牽制する、という防御策を講じています。

 

名付けて

 

お尻振り振り

 

専門用語では「振身行動」と呼ばれますが、

お尻を振って威嚇・牽制するその様は、まさに、これ以外に表現出来ません・・・。

 

【 ワバチの振身行動 】:敵を近付けさせまいと、皆でお尻フリフリします。

 

 

【 ワバチの振身行動 】:スロー動画です。


見ていると、チンピラは明らかにこのフリフリを嫌がっていて、

近付くことが出来ません。

見た目は滑稽ですが、ちゃんと効果があるんですね。

 

この振身行動、門番蜂 と呼ばれる、巣門を守る専門のハチたちによって行われるのですが、特定の誰かが指揮しているわけでもないのに、ちゃんと統制されていて、いつも不思議に思ってしまいます。


皆がバラバラ勝手に動くのではなく、タイミングや方向に規則性があり、

明らかに 集団として機能 しているんです。

 

「 皆で協力し合って威嚇・防御する 」

 

この性質は、ワバチに顕著にみられる特徴で、ヨウバチとは異なる部分なんです。

因みにヨウバチは、このような行動はとらず、単独で飛び掛かってゆきます。

 

この集団行動が取れる性質は、

最大の天敵、オオスズメバチに対しても発揮されるのですが、

このことについてはまた後日、書きたいと思っています。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

余談ですが・・・・・、

ハチについて、

 

毎年、秋口になると、スズメバチの刺傷ニュースを必ず耳にしますが、

その大半が、この キイロスズメバチ によるものです。

人にとっても、厄介者のようですね。

 

ただこれは、知らずに巣を刺激してしまう、人間側が悪いのであって文句は言えません。

実は生態を知らない、ということは、赤信号を知らない、ということと同義なんです。

どちらが悪いかは言うまでもありませんね。

 

刺された方には大変申し訳ないのですが、

人は常に他の生き物とも 共存 していることを肝に銘じ、

そのルールを知り、それらを守らなければいけない立場だと思うのです。

 

ハチのいそうな場所を知り、そんな場所では彼女らのルールを守って気を張っている。

これは当たり前のことなんです。

 

誤解を恐れず敢えて言うなら、ハチが怖いのは 巣にいる時 だけです。

巣にいる時でさえ、刺激を与えなければ大丈夫なんです。

 

無暗にハチを怖がるのは、無知であるが故。

一般にハチのイメージは、テレビなどで見る映像などによって刷り込まれたものです。

真実は、もっと穏やかな昆虫で、自分の家が襲われない限り、人など無視しています。

 

ハチは、その生態(ルール)を知れば、

どうすれば刺されないかが分かるので、特別怖くはありません。

私はワバチを通してこのことを教わりました。

(ルールについては、追々書いていこうと思っています。)

 

 

ハチは、そのルールを知って 正しく 怖がりましょう。

 

他の生き物の生態を知ることは、我が身を守ることにもつながるんですね。





《 関連リンク 》

 ● チンピラ

 ● ヒメちゃん

 ● 極道


 ● シマリング








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気ままに思いつくまま書いてます。
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