ワバチ ・・・・ !?

wabachi.jpg


ワバチ ・・・・!?


『 和 蜂 』と書きます。


ヤマバチヤマンバチミツバチヤマミツバチヤマミツニホンバチ


などとも、呼ばれるようですが、


要は、「 ニホンミツバチ 」のことです。



ニホンミツバチ ・・・・!?

 

『 日本蜜蜂 』と書きます。

 

英名では、『 Japanese Honey Bee 』

 

正式な学名は、 Apis cerana japonica Radoszkowski.1887

 

Apis(ミツバチ属)

cerana(東洋ミツバチ科)

japonica(日本亜種)

 

1887年Radoszkowski(ラドスコウスキー:ロシアの昆虫学者)

によって 発見、同定 された、という意味になります。


因みに、この Radoszkowski さん ですが、ワバチの 天敵 である、

 オオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica Radoszkowski)

も、同定していたりします。


この学名から、わかるのは、



・東洋ミツバチ の 一亜種 で、


・日本固有 の、


・言い換えれば、日本にしか存在していない ミツバチ、

 


それが、「 ワバチ 」 ということになるんです。


こんなことを知るだけでも、貴重な存在 であることが分かり、

ますます、愛着が湧いてくるのは、私だけでしょうか・・・・。







 

 

《 関連リンク 》

 

● 野生種 だよ!!

 

● 何処から来たの・・・?









何処から来たの・・・?

人類の発祥は?


アフリカ で生まれた 人類 は、世界中に渡り、繁栄 を極めました。

これが、今の 定説 です。


では、ミツバチの起源 は、どうなんでしょう?


これまで、セイヨウミツバチ の起源は、人類同様、アフリカ というのが、

定説でした。しかし、これが覆(くつがえ)ったんです。


我らが、ワバチの属する トウヨウミツバチ の起源は、


熱帯アジア (東南アジア)


と、言われていますが、実は、セイヨウミツバチ もまた、同様に、

アジア地域 であることが、分かったんです。


考えてみれば、今、世界で発見されている 全9種類 のミツバチの中で、

セイヨウミツバチ(アフリカ・ヨーロッパに生息) 以外 の 8種類 は、


全て アジア地域


に、生息しているわけですから、

セイヨウミツバチ だけが、独自に、別の場所で 発生 した、と

考えることの方が、おかしかった、というわけですね。

 

元々、ミツバチは、熱帯の東南アジア で 誕生 し、

西の方(ヨーロッパ、中近東、アフリカ などへ 移動して行った ハチたちが、


セイヨウミツバチ


アジアの地域、全域 に進出して行った ハチたちが、


トウヨウミツバチ


ということに、なるわけですね。


生息域を広げるためには、様々な困難があったろうと、想像できるのですが、

渡って行く過程では、その地域の環境に適応した、様々な種類のミツバチたちが、

生まれ ていったようですね。(現在9種類)


トウヨウミツバチ たちも、苦労の末!? ついには 極東の地、


「 日本 に 到達 」


し、ワバチ となったわけです。


ワバチは、まだ大陸が、朝鮮半島 と地続きだったころ、


韓国を経由して、渡って来た。


といわれています。


でも、何で、そんなことが、解るのでしょうか?



決め手はDNA(遺伝子)

DNA

最近では、ミツバチDNAの、ゲノム(遺伝情報)解析が行われ、

その結果、ワバチは、


「 韓国のミツバチと、最も近縁にある 」


ということが、判明したようです。


実は、対馬に生息している、ワバチは、

本州、四国、九州 に生息するワバチとは、区別されていて、

むしろ、韓国のものに近いようなんです。


興味深い結果ですよね。


どうやら、対馬経由で、大陸から侵入した可能性が、高いようですね。


日本列島が、大陸から離れて、隔離されたのは、

今から、数万年前のようですが、ワバチは、この隔離された日本の中で、

云わば、閉鎖空間の中で、


独自の進化を遂げ、固有亜種 になっていった。


ということなんでしょうね。(もちろん今も進行中でしょう)


では、フィリピンルートで、入って来た可能性はないのでしょうか?


今のところは、


① 台湾のトウヨウミツバチが、日本産のものと大きく異なること。

② 南西諸島に、棲息を示す確かな証拠がないこと。


などから、この可能性は、低いと考えられています。


日本で、ワバチは、

沖縄と北海道を除く、全国各地に生息している、と言われていますが、

結局ワバチは、


・大陸のトウヨウミツバチが、地続きの頃に、

・現在の、西南日本に入り、

・下北半島まで、北進し、

・北海道には、津軽海峡を物理的に超えられなかったため、入れなかった。


と見るのが、適当のようですね。










《 関連リンク 》

 ● ワバチ ・・・・ !? 


 ● ヨウバチ







Cerana (セラーナ)

ワバチは、分類学上は トウヨウミツバチceranaの一亜種です。

 

分布図

【 アジアにおける様々な種類のミツバチ 自然分布図 】:玉川大学ミツバチ科学研究センター より作成

 


上の分布図の中で、


キナバルヤマミツバチ  や  クロオビミツバチ  は、


島や、高地に、隔離される形で 局地的 に、分布しているのが分かります。

一方、ワバチを含む、


『 トウヨウミツバチ 』


の分布は、

 

 熱帯アジア から 日本まで   


と、実に、広いのです。

また、西に、分布を広げたのは、何と、


『 セイヨウミツバチ 』


ただ1種で、 その分布域は、


アフリカ南部 から 欧州北部


にまで、達しています。


 

分布図

【 世界のミツバチ 自然分布図 】:玉川大学ミツバチ科学研究センター より作成



トウヨウミツバチセイヨウミツバチ が、よく比較されるのは、

このように、お互いが、洋の東西に分かれ、暖地 から 寒冷地 まで、

同じように、極めて 広く分布 しているからなんですね。


では何故、トウヨウミツバチと、セイヨウミツバチの2種だけが、

青森や、北欧のような 寒冷地 にまで、進出することが出来たのでしょう?


それは、熱帯に住む、他種のミツバチたちが、


開放空間 に、たった 一枚 の巣板


しか、造らないのに対し、

この2種の、ミツバチたちは、


 

木の洞などの 閉鎖空間 に、住処を求めた。


巣板を 複数並べて配置 し、高い保温効率 を獲得した。


長い冬を乗り切るため、多量の蜜を 貯蔵 する性質を獲得した。



つまり、寒冷地の環境に、逞しくも 適応 し、


寒さに、抗(あらが)う術を、獲得した。


ということなんですね。


ワバチは、厳しい寒さという敵とも、果敢に戦いながら、

逞しく、進化していったわけですね。

 

 

凄いぞ、ワバチ!!










《 関連リンク 》

 ● ワバチ ・・・・ !?

 ● ヨウバチ

 ● トウヨウミツバチ







ヨウバチ

私にはあまり縁が無いのですが、

ワバチを知るうえで、ヨウバチの知識は欠かせません。

そう、養蜂で使われる、あの(黄色い)ミツバチです。

 

そもそもミツバチは1種類ではないことをご存知でしょうか?

世界には9種類のミツバチが確認されていますが、

よく比較されるのは、その内の

 

トウヨウミツバチ(ワバチはこの仲間)

touyou


セイヨウミツバチ(養蜂に使われる家畜ミツバチ)

Apis mellifera ligustica Spinola-6

 

この2種類でしょう。

洋の東西を分けて、暖地から寒冷地まで、共に同じように広い範囲で生息しています。

日本に居るのもこの2種です。

 

この2種、

実は交配しても、子供が出来ないんです。

 

「 え!? 」

 

姿形はそっくりなのに、どうして!!

とびっくりされる方もいるかと思いますが、

それだけ、種としてこの2種は、かけ離れているということですね。

(人間とオラウータンぐらい違うのかなぁ!?)

 

セイヨウミツバチは「 ヨウバチ 」(洋蜂)とも呼ばれます。

元々の起源は人類と同じアフリカ。

長年そう考えられてきましたが、つい最近のニュースで

実はアジアが起源である可能性が高い!!

という新説が飛び出しました。(詳しくは、こちら

(因みにトウヨウミツバチは、東南アジアです)

 

さて、事の真偽は兎も角として、

このヨウバチ、なんと29種類もの亜種が存在するのです。

(トウヨウミツバチは、ワバチを含め8亜種だけです)

 

一口に、セイヨウミツバチ と言っても様々で、

住む地域の違いが、多くの亜種を生んだようですが、

皆それぞれに、異なった性格・性質を持っています。

 

・大人しいもの

・気性が荒く攻撃的なもの

・蜜を良く集めるもの
・病気に掛かりやすいもの

 

などなど、様々です。ではいったい、

いま日本で養蜂用に飼われているのは、どんな種類 なのでしょうか?

 

このことについては、次回書きたいと思います。











《 関連リンク 》











トウヨウミツバチ

「 ニホンミツバチ 」

 

と聞くと、いかにも 固有種 のように思えてしまうのですが、

残念ながら、それは種の下の「 亜種 」レベルの話なんです・・・・。

 

として見た場合には、ワバチは、

 

「 トウヨウミツバチ 」 (東洋蜜蜂)

 

ということになります。

 

つまり、ワバチは、日本の 「 固有亜種 ということになるんですね。

(ちょっと悲しい気持ちになるのは、私だけでしょうか・・・・)

 

このトウヨウミツバチ、東アジア全体に広く分布していて、

ワバチを含め、現在、以下の 8亜種 が知られています。

 

ニホンミツバチ   (Apis cerana japonica Radoszkowski,1887)

・中国ミツバチ      (Apis cerana cerana Fabricius,1793)

・インドミツバチ   (Apis cerana indica Fabricius,1798)

・ヒマラヤミツバチ(Apis cerana himalaya Ruttner, 1987) 

・ Apis cerana javana Enderlein, 1906(和名不明)

・ Apis cerana johni Skorikov, 1929(和名不明)

・ Apis cerana nuluensis Tingek, Koeniger, and Koeniger, 1996(和名不明)

・ Apis cerana skorikovi Engel, 1999(和名不明)

 

トウヨウミツバチ分布図2

【 トウヨウミツバチ主要4種 自然分布図 】:玉川大学ミツバチ科学研究センター より作成

 

アジアには世界の9種のミツバチのうち、8種 が存在していますが、

この事からも分かるように、この地域は、

ミツバチの 宝庫地帯 ともいえます。(詳しくはこちらを参照)

 

その中でもトウヨウミツバチは、

 

・西は パキスタンからアフガニスタン

・南は インドネシア、スラウシ

・北は ロシアのシベリア地方(タイガ)(最近発見されたようです)

・東は 日本

 

と、最も広い地域 に渡って生息しているんです。

その亜種の数も現在は8種類ですが、今後はもっと発見されるかもしれませんね。

 

日本では、対馬 のワバチが、韓国のものに近いようですが、

それ以外の地域では、地域によって遺伝的に 違いは無い と言われています。

 

ただ、地域間での個体差や性格・性質の違いはある、という話は良く聞きます。

本格的な調査をすれば、実は国内にも違うワバチが発見されるかもしれませんね。

 

九州蜂、四国蜂、本州蜂などが もしいたらいいのになぁ、

と思うのは私だけでしょうか・・・。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

余談ですが・・・・・、

情報提供のお願いです。

 

ワバチは、国内では 北海道沖縄 を除く全国に生息していると言われています。

沖縄 には人為的に持ち込まれたようで、最近では生息が確認されているようですが、

北海道 にはいないと言われています。

 

これ、本当なのでしょうか?

 

過去に大陸と繋がった歴史を持たない北海道は、

ワバチは飛んで渡れない為に、自然状態では生息していないと言われています。

 

国内では 養蜂大国 と呼ばれるほど、養蜂が盛んな北海道では、ヨウバチ は数多く飼育されています。(冬の間は鹿児島などの暖地で越冬させるようです)

 

ワバチ は、寒さにも強いので、自然状態でも生息できることは、まず間違いありません。

最近見つかった、ロシアのシベリア地方のトウヨウミツバチがそれを証明しています。

 

既に人為的に持ち込まれていて、飼育や野生で生息していても全く不思議はないのですが、調べてもその辺りの情報を得ることが出来ないでいます。

(気になってすっきりせず、モヤモヤしています・・・。)

 

どなたかご存知ではないでしょうか?

 

北海道でのワバチの生息情報をお持ちのようでしたら、

コメント欄にでも、是非ご一報を頂きたく、お願い申し上げます。




《 関連リンク 》

 ● 何処から来たの・・・?

 ● Cerana (セラーナ)






ミツバチ 社会

ミツバチは、我々人類同様、

 

高度に組織化され、分業化された、社会

 

で生きている昆虫です。

 

ミツバチが、

今のような 社会体制 を確立させたのが、約500万年前 と言われています。

つまり、500万年 もの長きに渡り、同じ生き方 を貫き通しているわけです。

 

ちょっと、気の遠くなるような年月ですが、

これはつまり、生き方を変える必要がないくらい、完成されているということで、

 

「 変える要素が、どこにもない 」

 

と云う、ある意味、社会性生物として 理想形 の生き方でもあるんです。

人が考える以上に、その社会は高度で、環境適応力に、満ちているわけですね。

 

昆虫の 進化の頂点 には、ミツバチがいる、と言ってもよいのかもしれません。

哺乳動物の頂点である!? 人類も見習わなければなりませんね。

 

ミツバチ社会を、一言で表現するなら、

 

「 リーダーなき秩序社会 」

 

と云えます。

 

ミツバチを知らない方は、女王蜂が指導者と思われているかもしれませんが、

実は、指導者は存在せず、働き蜂間の 情報伝達 によって運営される社会なんです。

 

 

 

ミツバチ社会

 

 

 

 

人は「 リーダー在りの秩序社会 」ですが、ミツバチ社会は、

 

指導者もいないのに、どうやって社会が上手く回っていくんでしょう?

 

それは、「 シンプル 」がキーワードになります。

 

ミツバチ社会の基本は、

個々のハチが、それぞれ シンプルに情報に反応 している、という所にあります。

それでいて、結果的に 社会(コロニー)全体に、利益がもたらされるのです。

 

少し分かり難いですが、巣造りを、例に見てみます。

人は、家を建てる時、

 

・専門家が設計図を書きます。

・基礎、建築工事が行われます。

・電気、水道、ガス工事は、また別の専門家が行います。

 

このように、

様々な専門家が、図面に基づき、現場監督のもと分業して行われます。

人にとって、これが最も効率の良い方法です。

 

一方、ミツバチでは、

 

・設計図は、個々の DNA に既に書込まれています。

・施工も 全員 で行うことが出来ます。

 

つまり、特定の指導者や専門家など不要で、

いつでも、誰でも、途中からでも、作業に参加できるということなんです。

 

共通の設計図のもと、同じ作業を、誰もが 同じように行えるので、

指導者や専門家が必要ないんですね。

 

この内、 「 途中からでも 」というのが重要で、

作りかけの巣房を、別のハチが 引き継いで完成 させることも出来るんです。

 

実際に、巣作りを観察すると、

多くの働き蜂が、入れ替わり立ち代り、動き回っているうちに、

ほぼ完ぺきに、大きさの揃った巣房が、同時進行 で完成していくそうです。

 

su

【 六角形の巣房 】:表裏両面とも、正確に六角形が並んでいます。

 

正確 な大きさの六角形の巣房を持つ、この巣板を、

同じ個体が、継続して作業することもなく、

多くのハチが途中で入れ替わっても、簡単に引き継いで 完成させてしまうんです。

 

そこに、その仕事があるからやっているだけで、

誰も、巣板の 全体像を把握していない にもかかわらず、

結果、巣板が完成されていくんです。

 

はっきりした リーダーもいない命令系統も存在しない

 

リーダー不在の秩序 とは、このようなことを云います。

 

単純ですが、何と 効率的 なやり方なんでしょう。

人と、どちらが、効率的なんでしょうか???

 

ミツバチが、このような生き方を選択できるのは、

働き蜂全員が、

 

ジェネラリスト何でも屋)であり、スペシャリスト (専門家)

 

でもあるからなのでしょう。

ミツバチの世界は、知れば知るほど、その凄さに、圧倒させられてしまいます。

 

 

 

余談ですが、

人のように、ころころ変わる社会体制が、如何に脆弱なものかは周知の通りです。

某国の体制もまた、2年で揺らごうとしていますね・・・・。

 

人は恐らく、脳の突然変異 によって生じた生物だと思うのですが、

生き方を確立できないということは、脆弱な欠陥生物 ということで、

早晩、淘汰される運命にあるのでしょう。

 

ミツバチは、そんなことにはお構いなく、生き続けていく生物になるだろうと、

個人的には感じています。

 

日本の未来は、ワバチに託した 方が良いのかもしれませんね。

 

 

任せたぞ、ワバチ!!!





《 関連リンク 》

 ● 貯蜜量 システム!?

 ● コミュニケーション

 ● 超 個 体 !?







貯蜜量 システム!?

ワバチにとって、ハチミツ は、

 

・活動の、エネルギー源(食料)

・育児などの、温度管理に必要な、熱エネルギー源(燃料)

・巣作りのための、蜂ろう(巣板)の原料

 

として、無くてはならないものです。

そして、常に必要な量 を、巣内に 貯蔵 していなければなりません。

 

だからこそ、いつも 採餌 に出かけますし、ハチミツ造りにも余念がないんです。

 

前回書いたように、ワバチの社会 は、

単に 働き蜂同士が、シンプル に、目の前の情報に反応 しているだけで、

リーダーが、指示命令 を行っているわけではありません。

 

つまり、巣板作りと同様、

巣内の貯蜜量を、全て把握しているハチもまた、存在していない ということなんです。

 

 

誰も把握せずに、どうして貯蜜量のコントロールが出来るのでしょう?

 

これもまた、「 シンプル 」がキーワードになります。

 

貯蜜量のコントロールは、

蜜を運んでくる、採餌蜂 と、貯蜜を担当する、貯蜜蜂 との、

絶妙の連携 によって行われているんです。

 

・良い花を見つけた採餌蜂は、巣に戻って「 ダンス 」を踊ります。

   ミツバチがダンスによって、餌場の場所を仲間に伝えるのは有名ですが、

       魅力的な花であればあるほど、採餌蜂は 興奮 し、長時間ダンス を踊ります。

       踊る時間が長ければ、それだけ 多くの仲間 に情報が伝わることにもなります。

 

・餌場情報を得た仲間のハチたちは、その花の場所へ向かいます。

   新たに着いたハチたちにとっても、その花が魅力的に感じれば、

       巣に戻って、それぞれが 長時間ダンス をすることになります。

 

・花の場所の情報が、巣内で雪だるま式に広まります。

   → 多くのハチがダンスを踊ることで、多くの仲間に伝わり、

       その花の場所に向かうハチも増えますから、効率良く、どんどん、

       花蜜が巣に 運び込まれる ことになるんです。

 

このようにして、良い花(餌場)の情報は、瞬く間に巣の仲間に伝わり、

多くの採餌蜂によって、花蜜が運び込まれ、貯蜜巣房も、どんどん満たされていきます。

 

・採餌蜂は、ダンスを踊る前に貯蜜蜂に花蜜を渡します。

   巣に戻った採餌蜂は、巣門付近で待機する、貯蜜蜂 を見つけ出し花蜜を渡します。

       花蜜を渡してからでないと、ダンスは 踊らない んです。

 

・貯蜜蜂は、花蜜を受け取り、貯蜜巣房へ入れていきます。

   → 花蜜を受け取った貯蜜蜂は、空き巣房を見つけて、とりあえずの 仮置き場 として、

       その中に花蜜を入れ、すぐまた採餌蜂の待つ、巣門付近へ戻ります。

       空き巣房が多いうちは、すぐに花蜜を入れて、戻れるのですが、

       花蜜が貯まってくると、空き巣房も少なくなり、長時間 探し回ることになります。

 

・採餌蜂は待たされることで、興奮が冷めていきます。

   採餌蜂は通常、1分以内 には貯蜜蜂を見つけ出し、花蜜を渡すことが出来ます。

       貯蜜が増え、貯蜜蜂の空き巣房を探し回る時間が長くなると、

       花蜜を渡せぬまま待たされることになり、徐々に興奮が冷めてきてしまうんです。

 

・興奮の覚めてきた採餌蜂は、ダンスの時間が短くなります。

   → 待たされる時間が、長ければ長いほど、興奮が冷め、ダンスの時間が短くなります。

       ダンスが短いと、その分、餌場情報を受け取るハチも、少なくなってきます。

 

このようにして、徐々にその場所へ行く、採餌蜂の数が 減っていく ことになるんです。

そして、長時間待たされ続けたハチたちは、終には、ダンスを 踊らなく なり、

自分だけで、餌場に戻って行くようになります。

 

つまり、新たにその花へ行く採餌蜂が、これ以上、増えなくなるということなんです。

最終的に、何度も待たされ続けた採餌蜂たちは、採餌活動自体を 止めて しまいます。

 

こうして、採餌活動は 徐々に、終わりを迎えていくことになるのですが、

結果的に貯蜜量は、満タン になっているというわけです。

 

空き巣房無し  ⇒  採蜜活動ストップ ⇒  貯蜜量満タン

 

ということなんですね。

 

 

貯蜜量コントロール

 

 

 

何と単純明快で、シンプル システム なんでしょう!!

 

 

特定のリーダが、巣内の貯蜜量を把握して、指示など出さなくとも、

一匹一匹が、目の前の作業を シンプル に、こなしているだけで、

結果的に(自動的に)、貯蜜量がコントロールされる。

 

 

完璧です!!

 

 

 

やっぱり、ワバチは 凄過ぎます!!





《 関連リンク 》

 ● ミツバチ 社会

 ● コミュニケーション

 ● 超 個 体 !?







コミュニケーション

社会性昆虫 と呼ばれる、ワバチの社会 は、多くのハチたちが、

 

シンプル に、目の前の情報に 反応

 

することで、成り立っています。

ただ、これを成り立たせるには、仲間同士の

 

情 報 伝 達 コミュニケーション

 

が不可欠なんです。

 

コミュニケーション には、5種類 の方法が知られています。

 

 

1.個 から 個触角使ったコミュニケーション

 

 

個-から-個

 

   

    採餌蜂が貯蜜蜂に、採ってきた花蜜を渡す際などには、

    触角 同士を合わせることで、その相手だけ に、意思を伝えています。

 

 

2.個 から 少数 振動を使ったコミュニケーション

 

 

個-から-小数

 

 

    餌場を仲間に伝える際には、ダンス を踊り、腹部を揺り動かしますが、

    これは主に 振動 を使って、小数の仲間 に、情報を伝えています。

 

 

3.個 から 個への連鎖接触を使ったコミュニケーション

 

 

個-から-個への連鎖

 

 

    外敵に対する防御策に、翅を震わせ威嚇音を発する シマリング がありますが、

    これは、接触 する隣りのハチの動きに、誘発されて行われる行動で、

    結果的に、多数の仲間 に、この行動が連鎖して伝わっていきます。

   (シマリングは、こちらを参照)

 

 

4.個 から 多数フェロモンや音を使ったコミュニケーション

 

 

個-から-多数

 

 

    巣の場所を仲間に伝える際には、集合フェロモン を出すことで、

    多くの仲間 に、情報を伝えています。

   (フェロモンは、こちらを参照)

 

    また、女王蜂は、羽化後に発する クィーンパイピング と呼ばれる鳴き声、

    つまり、音によって、自分の存在を、働き蜂にアピールしています。

 

 

 

5.多数間 での 同期体内時計を使ったコミュニケーション

 

 

多数間での同期

 

 

    1匹ずつを、勝手に行動をさせると、体内時計 の周期には、

    3時間程度 のバラ付きが生じてくるようです。

 

    これを、巣内に戻してやると、1つの時計が 双方向伝達、共有 され、

    全てのハチ の時計が 同期 するので、バラ付きを生じません。

    これも一つの、コミュニケーション です。

   (体内時計は、こちらを参照)

 

 

こうした多くの、コミュニケーション方法 を駆使することで、

ワバチたちは互いに連携し、状況に応じた 秩序 を生み出しているわけなんですね。

 

人に勝るとも劣らない、多彩な コミュニケーション手段を持っているなんて、

 

 

驚きです!!!

 

 

凄いぞ、ワバチ!!







(最終更新:2014.12.12)


《 関連リンク 》

 ● ミツバチ 社会

 ● 貯蜜量 システム!?

 ● 超 個 体 !?


 ● シマリング

 ● ナサノフ腺!?

 ● サーカディアン・リズム !?







超 個 体 !?

ワバチの社会(コロニー)は、1匹の女王蜂と、

多くの働き蜂、(多い時で、約1割の雄蜂)によって成り立っています。

 

人は、多くの細胞37兆個)が様々に連携し、働くことで、生命を維持していますが、

ワバチも、多くの働き蜂2万匹)の連携働きにより、コロニーを維持しています。

まるで、

 

コロニー全体で、一つの生命体

 

のようにも見えますね。このような社会集団を、

 

 

「 超個体 」

 

 

と呼んでいたりします。

 

つまり、1個1個の細胞が、1匹1匹のハチ というわけです。

 

例えば、

人の体内には、細胞同士の情報の伝達物質として、ホルモン が知られています。

このホルモンに相当するのは、ワバチでは、フェロモン です。こちらを参照)

 

筋肉細胞 は、食べ物を手に取る、という意味では、採餌蜂 でしょうか。

 

脂肪細胞 は、エネルギーの貯蔵なので、貯蜜蜂 でしょう。

 

乳腺細胞 は、子供を育てるので、育児蜂 ですね。

 

免疫細胞 は、外敵から身を守るので、門番蜂 です。

 

なるほど、まさしく 超個体 ですね。

 

 

個々が、専門の仕事に特化 して働き、

かつ、連携する ことで、一つの 生命(コロニー)を維持している。

 

このやり方(システム)が、様々な淘汰を経て、今なお残っている ということは、

生命を維持するうえで、最も効率的なシステム ということなのでしょう。

 

 

 

ワバチコロニー

 

 

 

 

こう考えると、全てに高効率を実現する ワバチ社会 が、一生命体の細胞の如く、

コミュニケーション を取りながら、分業 を行うシステムを 採用 していることも、

うなずける気がするのは、私だけでしょうか?

 

やっぱり、ワバチの社会最強のシステム なんですね!!

 

さらに、ワバチ システム の凄い所は、

全員が、無私の心!? で働いているということです。

 

一部でも、自分勝手 に働き出せば、たちまちコロニーは機能しなくなるでしょう。

細胞が自分勝手に働き出せば、つまり、ガン細胞 ということです・・・・・。

 

このままでは 自滅 の道しかない。

分かっていても止められないのが、不完全な人の なのでしょうね。

 

 

人は、もっと、ワバチに学ぶべきです!!

 

 

ねっ、ワバチ先生!!





《 関連リンク 》

 ● ミツバチ 社会

 ● 貯蜜量 システム!?

 ● コミュニケーション


 ● ナサノフ腺!?







ワバチの家族

ワバチの巣の中には、最大約 2万匹 にもなる、多くのハチたちがいて、

生きるための様々な仕事を、分担し、時に協力し合いながら、生活しています。

 

これらのハチたちは、基本的に、その巣の女王蜂から生まれていますので、

全てのハチが、共通の遺伝子 を持っていることになります。

つまり、この集団は、一つの大きな 家族 とも言えるわけですね。

 

この 大家族 の中には、

 

 

女王蜂 オス蜂 働き蜂

 

 

と、3種類 のハチが存在していることが知られています。

そして、そのそれぞれが、家族の中では、違った役割 を果たしているんです。

 

 

 

 

ワバチの家族

 

 

 

 

ワバチは、ミツバチApis)の仲間の一種ですが、この仲間は、

 

社 会 性 昆 虫 Social Insect

 

と呼ばれていて、その 特徴 の一つに、

 

・生殖能力を持たない、多数の個体(働き蜂)が、

・生殖能力を持つ、少数の個体(女王蜂・オス蜂)の世話をする。

 

という項目があります。

 

ワバチの家庭(コロニー)内も、まさにこの形になっていて、

 

 

・数の上では、9割以上を占める、不妊の働き蜂 が、

 

・生殖能力を持った 1匹の女王蜂 と、

 

・主に繁殖期に、生まれてくる 約1割のオス蜂 の、

 

 

世話 をしているんです。

 

同じ社会性を持っているとはいえ、我々人間と比べると、ずいぶん 違い ますよね。

こんなやり方でも、人類の 100倍 もの長きに渡り、生存し続けているわけですから、

余程、効率が良く、完成された、やり方なのでしょうね。

 

集団での生き方は、1つではない、

こんなことを、教えて くれているような気もします。

 

 

凄いぞ、ワバチ!!









プロフィール

やっこ

Author:やっこ
ニホンミツバチに関する様々なことを、
気ままに思いつくまま書いてます。
可愛く癒されるワバチの魅力を、たくさん発見したいと思っています。

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