カナムグラ

カナムグラ と聞いて、ピンとくる方は、きっと、

 

「 あの厄介な雑草か!! 」

 

と思われるかと思います。

小さな があって、除草する際など、非常に 扱いにくい 雑草なんです。

 

kana

【 カナムグラ 】:人にとっては、厄介な雑草です。

 

でも、ワバチ好きの私にとっては、

晩夏から晩秋までの 花粉源 植物として、お気に入りであったりします。

実は、この時期、ワバチたちが、頻繁に訪れる花なんです。

 

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【 カナムグラへの訪花 】:花粉を採取しているところ

 

 

カナムグラは、雌雄異株しゆういかぶ)、

つまり性別があって オスメス が存在しているようなんです。

 

の分泌はないようで、ワバチたちは花粉が作られる 雄花 にだけ、訪花します。

上の写真は、雄花に訪花して、花粉 を採取、団子にしているところです。

 

 

 

花粉玉

 

 

 

カナムグラからの、花粉採取 は、ちょっと、他の花の場合とは違っていて、

独特の、 面白い 方法を取っているんです。

 

この花は、花粉が 小さく軽い ため、ちょっとでも 振動 が加わると、

すぐに、周りに飛び散ってしまい、なかなか効率良く、作業が進まないんです。

 

これでは、花粉を集めることが 出来ません

 

そこで、ワバチは考えたのでしょう。

ちょうど上の写真のように、鞘に手を掛けて、ぶら下がり

わざと鞘を ゆすって、花粉を 体に落とし付着させる 方法を見つけ出したようです。

 

この時、体に ビッシリ と生えている、体毛 が役に立つわけです。

 

その後、体に付いた花粉を、飛びながら、あるいは、鞘に片手を掛けながら、

団子 にしているというわけです。

 

何という、凄技でしょう!!

 

 

 

【 カナムグラへの訪花 】:独特の方法で、花粉を採取します。

 

 

この技は、学習 して身に付けているようで、

見ていると、上手いハチ と、そうでないハチ、が居るのが分かります。

新米バチは、やはり 下手くそ のようですね。

 

花粉の色は、清々しい レモングリン なので、すぐに、この花のものだと分かります。

本などによると 補助花粉源花 となっているようですが、

晩秋の今の時期でも、巣の近くで大量に咲いている場合は、訪花していますね。

 

 

機会があれば、この独特の、花粉採取法を見てあげて下さい。

ワバチの 見事な凄技 に、感心させられると思いますよ。

 

 

 

 

(最終更新:2015.06.21)









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よっ!!

yo1

 

 

  挨拶されてしまいました・・・・。

  かわいい。








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もう懲りた・・・!?

ミツバチたちの、本当の気持ちは、わからない。

 

傍から見る人間の目には、無私(虫!?)の精神で、仲間の為に働く、勤勉な姿である。

 

仏教に「 忘己利他 」(もうこりた)という、言葉があります。

 

moukorita

 

 

「 自分のことを忘れ、他の人々のために尽くせ 」

 

という、教えのようですが、

これこそが、仏教という宗教の、基本思想であり、理想とする、


人間の生き方


そのもの、なのだそうです。

世界の宗教、といわれるもののなかで、

この精神を否定するものは、ないそうですね。

 

世界中の、数千年に渡る思索の集積、

すなわち、先達の知恵が出した結論は、

 

そう、これって


  ミツバチの生き方 


そのものじゃないか!!

 

先人達は、身近な生物を手本にして、

自らの生き方の、進むべき道を、悟ったのではないだろうか?


ふと、思う時があったりします。








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Cerana (セラーナ)

ワバチは、分類学上は トウヨウミツバチceranaの一亜種です。

 

分布図

【 アジアにおける様々な種類のミツバチ 自然分布図 】:玉川大学ミツバチ科学研究センター より作成

 


上の分布図の中で、


キナバルヤマミツバチ  や  クロオビミツバチ  は、


島や、高地に、隔離される形で 局地的 に、分布しているのが分かります。

一方、ワバチを含む、


『 トウヨウミツバチ 』


の分布は、

 

 熱帯アジア から 日本まで   


と、実に、広いのです。

また、西に、分布を広げたのは、何と、


『 セイヨウミツバチ 』


ただ1種で、 その分布域は、


アフリカ南部 から 欧州北部


にまで、達しています。


 

分布図

【 世界のミツバチ 自然分布図 】:玉川大学ミツバチ科学研究センター より作成



トウヨウミツバチセイヨウミツバチ が、よく比較されるのは、

このように、お互いが、洋の東西に分かれ、暖地 から 寒冷地 まで、

同じように、極めて 広く分布 しているからなんですね。


では何故、トウヨウミツバチと、セイヨウミツバチの2種だけが、

青森や、北欧のような 寒冷地 にまで、進出することが出来たのでしょう?


それは、熱帯に住む、他種のミツバチたちが、


開放空間 に、たった 一枚 の巣板


しか、造らないのに対し、

この2種の、ミツバチたちは、


 

木の洞などの 閉鎖空間 に、住処を求めた。


巣板を 複数並べて配置 し、高い保温効率 を獲得した。


長い冬を乗り切るため、多量の蜜を 貯蔵 する性質を獲得した。



つまり、寒冷地の環境に、逞しくも 適応 し、


寒さに、抗(あらが)う術を、獲得した。


ということなんですね。


ワバチは、厳しい寒さという敵とも、果敢に戦いながら、

逞しく、進化していったわけですね。

 

 

凄いぞ、ワバチ!!










《 関連リンク 》

 ● ワバチ ・・・・ !?

 ● ヨウバチ

 ● トウヨウミツバチ







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何処から来たの・・・?

人類の発祥は?


アフリカ で生まれた 人類 は、世界中に渡り、繁栄 を極めました。

これが、今の 定説 です。


では、ミツバチの起源 は、どうなんでしょう?


これまで、セイヨウミツバチ の起源は、人類同様、アフリカ というのが、

定説でした。しかし、これが覆(くつがえ)ったんです。


我らが、ワバチの属する トウヨウミツバチ の起源は、


熱帯アジア (東南アジア)


と、言われていますが、実は、セイヨウミツバチ もまた、同様に、

アジア地域 であることが、分かったんです。


考えてみれば、今、世界で発見されている 全9種類 のミツバチの中で、

セイヨウミツバチ(アフリカ・ヨーロッパに生息) 以外 の 8種類 は、


全て アジア地域


に、生息しているわけですから、

セイヨウミツバチ だけが、独自に、別の場所で 発生 した、と

考えることの方が、おかしかった、というわけですね。

 

元々、ミツバチは、熱帯の東南アジア で 誕生 し、

西の方(ヨーロッパ、中近東、アフリカ などへ 移動して行った ハチたちが、


セイヨウミツバチ


アジアの地域、全域 に進出して行った ハチたちが、


トウヨウミツバチ


ということに、なるわけですね。


生息域を広げるためには、様々な困難があったろうと、想像できるのですが、

渡って行く過程では、その地域の環境に適応した、様々な種類のミツバチたちが、

生まれ ていったようですね。(現在9種類)


トウヨウミツバチ たちも、苦労の末!? ついには 極東の地、


「 日本 に 到達 」


し、ワバチ となったわけです。


ワバチは、まだ大陸が、朝鮮半島 と地続きだったころ、


韓国を経由して、渡って来た。


といわれています。


でも、何で、そんなことが、解るのでしょうか?



決め手はDNA(遺伝子)

DNA

最近では、ミツバチDNAの、ゲノム(遺伝情報)解析が行われ、

その結果、ワバチは、


「 韓国のミツバチと、最も近縁にある 」


ということが、判明したようです。


実は、対馬に生息している、ワバチは、

本州、四国、九州 に生息するワバチとは、区別されていて、

むしろ、韓国のものに近いようなんです。


興味深い結果ですよね。


どうやら、対馬経由で、大陸から侵入した可能性が、高いようですね。


日本列島が、大陸から離れて、隔離されたのは、

今から、数万年前のようですが、ワバチは、この隔離された日本の中で、

云わば、閉鎖空間の中で、


独自の進化を遂げ、固有亜種 になっていった。


ということなんでしょうね。(もちろん今も進行中でしょう)


では、フィリピンルートで、入って来た可能性はないのでしょうか?


今のところは、


① 台湾のトウヨウミツバチが、日本産のものと大きく異なること。

② 南西諸島に、棲息を示す確かな証拠がないこと。


などから、この可能性は、低いと考えられています。


日本で、ワバチは、

沖縄と北海道を除く、全国各地に生息している、と言われていますが、

結局ワバチは、


・大陸のトウヨウミツバチが、地続きの頃に、

・現在の、西南日本に入り、

・下北半島まで、北進し、

・北海道には、津軽海峡を物理的に超えられなかったため、入れなかった。


と見るのが、適当のようですね。










《 関連リンク 》

 ● ワバチ ・・・・ !? 


 ● ヨウバチ







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ワバチ ・・・・ !?

wabachi.jpg


ワバチ ・・・・!?


『 和 蜂 』と書きます。


ヤマバチヤマンバチミツバチヤマミツバチヤマミツニホンバチ


などとも、呼ばれるようですが、


要は、「 ニホンミツバチ 」のことです。



ニホンミツバチ ・・・・!?

 

『 日本蜜蜂 』と書きます。

 

英名では、『 Japanese Honey Bee 』

 

正式な学名は、 Apis cerana japonica Radoszkowski.1887

 

Apis(ミツバチ属)

cerana(東洋ミツバチ科)

japonica(日本亜種)

 

1887年Radoszkowski(ラドスコウスキー:ロシアの昆虫学者)

によって 発見、同定 された、という意味になります。


因みに、この Radoszkowski さん ですが、ワバチの 天敵 である、

 オオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica Radoszkowski)

も、同定していたりします。


この学名から、わかるのは、



・東洋ミツバチ の 一亜種 で、


・日本固有 の、


・言い換えれば、日本にしか存在していない ミツバチ、

 


それが、「 ワバチ 」 ということになるんです。


こんなことを知るだけでも、貴重な存在 であることが分かり、

ますます、愛着が湧いてくるのは、私だけでしょうか・・・・。







 

 

《 関連リンク 》

 

● 野生種 だよ!!

 

● 何処から来たの・・・?









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ワバチの魅力

ワバチ  を ご存知でしょうか?


この ハチ、何とも 可愛いっ!!!

そして、見ているだけで、とっても 癒されて しまうんです!!!!


私は、この ハチ のことを、親愛の情 を込めて、

 

 

ワバチ (和蜂)

 


と呼んでいます。


実は このハチの 本当の名前 は、


『 ニホンミツバチ 』 


という、日本にしかいない ミツバチ のことなんですが、

最近では、都会でも、趣味 飼育する人が、増えてきているようですね。


もともと、人が住み着く、はるか昔、太古より、日本の地に住む 、


野生のミツバチ


解らないことが、たくさんある ハチ なんです。


こんな 可愛く、また 謎に満ちた ワバチ にまつわる話を、

このブログでは、取り扱ってみたいと思っています。


自らの勉強も含めて、思いつくまま書いて行きますね。

 

 

 

ワバチ








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Author:やっこ
ニホンミツバチに関する様々なことを、
気ままに思いつくまま書いてます。
可愛く癒されるワバチの魅力を、たくさん発見したいと思っています。

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